No.100 (産業革命@)  : 

「第2次囲い込みと産業革命の関係とはどういうものか?」

第2次囲い込みの目的は資本主義的経営の大農場を作ることであり、合法的
に行われた。これにより直接的には農業資本主義、食糧の増産を生んだが、
間接的には土地を失くした人々(失地農・離農者)をも大量に発生させた。
当時工業都市は食糧だけでなく労働力不足だったので、彼らが労働力となり
英で始まった産業革命の要因の一つとなった。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

既習の第1次囲い込みと比較することにより、「農地囲い込み」としての第
2次囲い込みについて、大きな関心を持ちながら学習に臨んでいる。

思考・判断:
第2次囲い込みが、資本主義的大農場経営としての近代農業革命と密接に結び
つくことや、農地囲い込みによって大量に発生した失地農や離農者が、都市に
流入して工場労働者を供給することになったことについて、的確に判断してい
る。

資料活用の技能・表現:
第1次囲い込みと第2次囲い込みを比較した表を完成させることにより、目的
や手段、結果や意義、非合法か合法かなどについて正確に整理している。

知識・理解:
工業化こそが産業革命の成果とはいえ、そのためには資本主義的経営の大農場
が都市の労働者とその家族の食糧を供給する必要があった点や、その成立や拡
大によって発生した失地農や離農者が労働力をも供給した点について、基本的
な知識を身につけている。